http://forum.worldofwarships.eu/index.php?/topic/2343-rocs-tang-yan-former-ijn-yukikaze/より

●とある外国人


1947年6月28日、連合軍の代表は東京で、戦争賠償艦の抽選を行った。最初に抽選を行った中国代表が雪風を引き当てた。



 幸運艦　雪風を引き当てた幸運な艦長


 雪風は1947年7月3日に上海に到着し、7月6日に中華民国に引き渡された。
1948年5月1に丹陽（DD-12）と改名さ、中華民国海軍の旗艦となった。 


譲渡式の様子


中華民国政府に引き渡されたとき、彼女の武装は完全に外されていた。おもに湾内で訓練に用いられていた。1948年に、国共内戦で国民党軍が敗北した。その時雪風は、蒋介石を乗せ台湾まで避難した。
台湾に移動後、彼女は、旧日本軍の機銃等を再装備した。中華民国軍は接収した旧日本軍の台湾などに残った火器による、九六式二十五粍高角機銃から始め、後部の2番、3番砲塔を九八式10センチ高角砲に、前部の1番砲塔は八九式12.7センチ連装高角砲 に独自な形状の砲塔を付けて装備している。




丹陽を視察する蒋介石

　改修完了後、1953年8月に雪風はフィリピンを訪問した。その後、中国へ航行するポーランド及びロシアのタンカーの航行を妨害した。



 マニラでの丹陽


 1954年6月、ソビエト連邦油槽船「トープス」を拿捕


1956年に、弾薬補給の問題から、旧日本海軍の装備が取り外され、米国式の砲に換えられた。米国式に換装後の武装は、オープントップの38口径5インチ単装両用砲3基（本来の主砲砲塔の位置に搭載）、オープントップの50口径7.6センチ単装両用砲2基（本来の魚雷発射管の位置に搭載）、ボフォース40ミリ連装機銃4基8門（初期）ボフォース40ミリ単装機銃10基10門（後期）、爆雷投下軌条となっている。艦橋下部が前に延長され、船首楼も第一煙突直前まで延長されるなど、上部構造の印象は「雪風」時代から大きく変わった。


1956年　改修後の丹陽



1964年　訓練時

1958年に、彼女は第二次台湾海峡危機で、8月23日の金門島砲撃し、そして九二海戦に参加し、活躍した。
1959年に、中国人民解放軍のパトロール船と遭遇し、1隻撃沈、1隻撃破の戦果を挙げた。

機関の老朽化によって1965年12月16日に退役、1966年11月16日付で除籍された。その後、訓練艦として利用されるが、1969年、台風による浸水で座礁した。1971年12月31日までに解体された。

日本の有志が、雪風返還運動を起こしたが、中華民国が拒否したことと1969年の座礁により、雪風が日本に帰ることはなかった。
それでも、1971年12月8日、中華民国政府より舵輪と錨のみが返還され、舵輪は江田島の旧海軍兵学校・教育参考館に、錨はその庭に展示されている。また、スクリューは台湾の左営にある海軍軍官学校に展示されている。台湾のROC海軍学校にはスクリューが展示されている。


廃炉式



舵輪と錨に引き渡し式


主錨


スクリュー
 

最近、私は、この船に興味を持ち、いろいろ調べた。中国語がわからないので主にグーグル翻訳を利用した。そして、4chで議論を行いながら、雪風に関する英語版wikiの更新を行った。

もし中国語に詳しい人がいたら、間違いの指摘や、批判をお願いします。